絵本「きぼうのとり」寄贈 福島民報社が兵庫・加古川市に

寄贈式に臨む(左から)小南、岡田、武谷、辻本、橋本の各氏

寄贈式に臨む(左から)小南、岡田、武谷、辻本、橋本の各氏

 福島民報社は8月25日、同社が企画・制作した絵本「きぼうのとり」33冊を兵庫県加古川市に寄贈した。
 加古川市役所で寄贈式が行われ、福島民報社の武谷信彦大阪支社長、きぼうのとり絵本サポートプロジェクトの辻本貴行副代表、橋本みなみ加古川市議が岡田康裕市長に手渡した。武谷支社長は「東日本大震災と東京電力福島第一原発事故を自分事として捉えてほしいとの思いで制作した。命を守る行動につながってほしい」と、福島民報社の芳見弘一社長からのメッセージを伝えた。岡田市長は「阪神大震災を経験し、防災、人とのつながりが大切だと感じている。子どもたちに分かりやすく心に残る絵本なので有効に活用したい」と話した。小南克己市教育長が同席した。
 震災と原発事故の被災から復興に向けて立ち上がる子どもたちの成長を描いた絵本。防災教育や風化防止などに役立ててもらう。寄贈した絵本は市内の小学校、特別支援学校、図書館に配布される。
 「きぼうのとりプロジェクト」は福島民報社のほか県内外の企業や団体などの賛同社による震災と原発事故の記憶を伝承する取り組み。