絵本「きぼうのとり」を寄贈 民報社 豊明市教委(愛知)に
福島民報社は6月20日までに、同社が企画・制作した絵本「きぼうのとり」12冊を愛知県豊明市教委に寄贈した。市内の小中学校に配布される。
豊明市教委で寄贈式が行われ、きぼうのとり絵本サポートプロジェクトの奥田知史さんが伏屋一幸教育長に手渡した。奥田さんは「東日本大震災と東京電力福島第一原発事故が発生したことを忘れず、いつ襲ってくるか分からない災害を自分事として捉え、大切な人や自分自身の命を守る行動につなげてほしい」との芳見弘一福島民報社社長のメッセージを伝えた。
伏屋教育長は「いまだに故郷に帰れない人が大勢いることを忘れてはならない。絵本を通じ、あの震災を知らない子どもにもしっかりと知らせたい」と述べた。プロジェクトの小林美佳子さんが同席した。
絵本は震災と原発事故の被災から復興に向け立ち上がる子どもたちの成長を描いた。「きぼうのとり プロジェクト」は福島民報社、あさかホスピタル、ネッツトヨタ郡山などの賛同社が取り組む震災・原発事故の記憶を伝承する取り組み。