ふくしまは負けない/明日へ あさか開成高の生徒4人 古里への思い発信 「きぼうのとり」読み誓い披露へ 10日東京「復興の軌跡とこの先の挑戦」

復興への思いを発信する(左から)宍戸さん、中野さん、大和田さん、須藤さん

復興への思いを発信する(左から)宍戸さん、中野さん、大和田さん、須藤さん

東京都の日本青年館ホールで11月10日に開かれる「復興の軌跡とこの先の挑戦」で、郡山市のあさか開成高の生徒四人が古里・福島への思いを発信する。「震災の風化を防ぎたい。自分が暮らす地域の正確な情報を伝えてくる」と張り切っている。

宍戸永実さん(3年)、中野希瑛さん(同)、大和田麗さん(2年)、須藤聖菜さん(同)がステージに立つ。震災の記憶をつなぐ福島民報社の絵本「きぼうのとり」を授業で読み込み、胸に宿った復興への誓いを披露する。同校の生徒は、浜通りから郡山市に避難してきた知的障害者とともにエコバッグ作りを続けてきた。作業を通じて感じた思いも紹介する。

宍戸さんは「障害者が働く厳しい環境を知ってほしい」、中野さんは「福島の復興は道半ばと伝えたい」、大和田さんは「福島の食品の安全を発信する」、須藤さんは「障害者とともに進めてきた活動を紹介する」と意欲を燃やしている。

「復興の軌跡とこの先の挑戦」は城南、福島、あぶくま、ひまわり、会津の各信用金庫、福島民報社などの共催。