ふくしまは負けない/明日へ 震災の教訓 胸に刻む 二本松・小浜小できぼうのとり朗読

 「きぼうのとり」の読み聞かせに耳を傾ける児童

「きぼうのとり」の読み聞かせに耳を傾ける児童

二本松市の小浜小は二十日、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故を後世に伝えるために福島民報社が企画制作した絵本「きぼうのとり」の読み聞かせを通して、児童がそれぞれの「きぼうのとり」について考えた。
震災から十年を迎え次世代を担う子どもに「福島で起きたこと」「学んだこと」を継承する目的で、六年生十九人が参加した。絵本を手掛けた「みず文庫」の編集・ライター江藤純さん、イラストレーター・コーディネーターよしもとみかさんが朗読した。
児童は絵本の中で、離れ離れになりながらもそれぞれの場所で努力する三人の気持ちを考え、誰に共感し、力をもらったか、「きぼうのとり」とは何かを話し合った。藤原謙校長は「いろいろな人と話しながら、みんなの中に必ずいる『きぼうのとり』を探してほしい」と呼び掛けた。
「きぼうのとりプロジェクト」は福島民報社、あさかホスピタル、ネッツトヨタ郡山などの賛同社が取り組む原発事故の記憶を伝承する取り組み。