ふくしまは負けない/明日へ 震災の記憶後世に いわき 平五小で読み聞かせ

児童に読み聞かせをする(右から)よしもとさんと江藤さん

児童に読み聞かせをする(右から)よしもとさんと江藤さん

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故を後世に伝えるため福島民報社が企画制作した絵本「きぼうのとり」の読み聞かせは1月26日、いわき市の平五小で行われた。
 4年生約80人が参加した。絵本を手掛けた「みず文庫」の編集・ライターの江藤純さんとイラストレーター・コーディネーターのよしもとみかさんが絵本を朗読した。
 児童は2011(平成23)年度の生まれ。震災発生当時は避難で福島にいなかったり記憶がなかったりする子も多い。読み聞かせ後は、「震災で何が起きたか知ることができて良かった」「苦しい中でも人を信じ助け合ってきた」などと感想や意見を交わした。
 「きぼうのとりプロジェクト」は福島民報社、あさかホスピタル、ネッツトヨタ郡山などの賛同社による原発事故の記憶を伝承する取り組み。小学校などで読み聞かせを実施している。問い合わせは福島民報社広告局営業部 電話024(531)4153へ。