ふくしまは負けない/明日へ SNSで魅力発信 きぼうのとり絵本サポートプロジェクト

「きぼうのとり」の魅力発信に取り組む(前列左から)笹久保さん、大蔵さん。後列は辻本さん

「きぼうのとり」の魅力発信に取り組む(前列左から)笹久保さん、大蔵さん。後列は辻本さん

福島民報社が企画・制作した絵本「きぼうのとり」を朗読で広める活動をしている「きぼうのとり絵本サポートプロジェクト」は、会員制交流サイト(SNS)を活用して魅力発信に力を注ぐ。
絵本では、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の被災から復興に向けて立ち上がる子どもたちの成長が描かれる。同プロジェクトは毎週土曜日に音声SNS「クラブハウス」で絵本の朗読を聞かせる機会をつくっている。
これまでプロの声優やアナウンサーを含め多くの読み手が登場。若者から高齢者まで年齢層も多彩で、絵本を読むことを通し、復興や防災への意識の高まりを後押しする。読み手は全国へと広がる。
今後は全国の幼稚園や小学校で読み聞かせをした様子や、それを聞いた子どもたちの感想などをフェイスブックやインスタグラム、ツイッターなどで発信していく計画だ。絵本の点字化や手話朗読なども検討している。
プロジェクトは大蔵由美代表(東京都)と、笹久保孝子(同)、辻本貴行(大阪府)両副代表が絵本に託された思いを広めようと、今年四月に設立した。