絵本で震災教訓学ぶ 棚倉の高野小で「きぼうのとり」読み聞かせ

江藤さんとよしもとさんの朗読に耳を傾ける児童

江藤さんとよしもとさんの朗読に耳を傾ける児童

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故を後世に伝えようと、福島民報社が企画制作した絵本「きぼうのとり」の読み聞かせは11月11日、棚倉町の高野小で行われた。
 全校生41人と地域住民が受講した。絵本を手がけた「みず文庫」の編集・ライター江藤純さん、イラストレーター・コーディネーターよしもとみかさんの朗読に耳を傾け、「福島で起きたこと」「震災から学んだこと」「自助・公助の大切さ」に理解を深めた。6年生の緑川令花さん(11)は「両親がどのような思いで私を守っていたのか分かった。家族や友達の大切さも知れた」と話していた。
 読み聞かせ終了後、6年生の児童と江藤さん、よしもとさんらが「震災復興のために私たちにできること」と題して意見交換した。
 きぼうのとりプロジェクトは福島民報社や、ネッツトヨタ郡山などの賛同社による取り組み。おととしから県内の小学校で読み聞かせを展開している。