絵本で震災教訓学ぶ 福島の湯野小「きぼうのとり」読み聞かせ

江藤さんとよしもとさんの朗読に耳を傾ける児童

江藤さんとよしもとさんの朗読に耳を傾ける児童

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故を後世に伝えようと、福島民報社が企画制作した絵本「きぼうのとり」の読み聞かせは1月18日、福島市飯坂町の湯野小で行われた。
 5年生30人が受講した。絵本を手がけた「みず文庫」の編集・ライター江藤純さん、イラストレーター・コーディネーターよしもとみかさんの朗読に耳を傾け、「福島で起きたこと」「震災から学んだこと」「自助・公助の大切さ」に理解を深めた。波多野夢育(ゆい)さん(10)は「災害の怖さが分かった。家族に伝え、防災について見直したい」と話していた。
 読み聞かせ終了後、児童たちが昨年から震災について調べ、まとめた新聞を披露。児童それぞれが分かったことや感想を発表した。
 きぼうのとりプロジェクトは福島民報社や、ネッツトヨタ郡山などの賛同社による取り組み。おととしから県内の小学校で読み聞かせを展開している。