震災の記憶全国で伝える あさか開成高生、絵本披露 京都など訪問

京都光華高の生徒に絵本「きぼうのとり」を読み聞かせるあさか開成高の生徒(左)

京都光華高の生徒に絵本「きぼうのとり」を読み聞かせるあさか開成高の生徒(左)

 郡山市のあさか開成高の生徒は12月20日から23日まで、広島、岡山、兵庫、京都、大阪の各府県を訪れ、高校生らに東日本大震災の記憶と教訓を伝えた。
 若い世代に福島の今を発信しようと企画した。1年生から3年生まで18人が参加した。県教委の「チャレンジ!子どもがふみだす体験活動応援事業」の助成を受けた。
 生徒は20日に広島市内で、原爆が投下された当時の状況などを語り部から学んだ。悲惨な実情を知り、記憶を語り継ぐ大切さを考えた。21日は神戸市内で、兵庫県内を中心に活動する阪神淡路大震災を継承する若者団体「1.17希望の架け橋」と交流し、震災を伝承する意義を話し合った。
 22日は京都市の京都光華高、23日は大阪市の明星高を訪れ、東日本大震災の記憶をつなぐ絵本「きぼうのとり」(福島民報社企画制作)の読み聞かせを披露した。現地の生徒と被災地への思いを共有し、自然災害の恐ろしさを次世代に伝えると約束した。