城南信金「鬼滅の刃」と県産米弁当など 民報社「きぼうのとり」 寄贈 入院中の子どもに癒やし

寄贈式に臨む(右から)川本、羽田、賀藤の各氏ら

寄贈式に臨む(右から)川本、羽田、賀藤の各氏ら

城南信用金庫(本店・東京都品川区)は漫画「鬼滅の刃(やいば)」百十五冊と、本県産米を使った地元飲食店による弁当百個などを、福島民報社は同社が企画・制作した絵本「きぼうのとり」三十冊を、二十四日、東京都世田谷区の国立成育医療研究センターに寄贈した。
小児科を中心とした大規模な医療機関で、漫画は入院中の子どもたちに癒やしを届けようと、弁当は新型コロナウイルス感染拡大の中で奮闘する医療従事者に感謝と敬意を伝えるために提供した。弁当はコロナ禍で苦境に陥っている地元飲食店に発注したほか、本県復興支援を目的に県産米を活用。県産モモを原料に使った「ももポテトチップ」と「白桃カステラ」も贈った。

寄贈された絵本「きぼうのとり」を病室で読む入院中の子ども

寄贈された絵本「きぼうのとり」を病室で読む入院中の子ども

絵本は東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の被災から復興に向け立ち上がる子どもの成長を描いた内容で、院内の子どもの患者に震災・原発事故や防災に関心を持ってもらおうと届けた。
城南信用金庫の川本恭治理事長、福島民報社の羽田朋彦東京支社営業部長が同センターで賀藤均病院長(国見町出身)に寄贈品を手渡した。川本理事長は「感謝の気持ちを少しでも伝えたい」、羽田部長は「絵本を災害時に命を守る行動を考えるきっかけにしてほしい」とあいさつ。賀藤病院長は「コロナ禍で小児の医療崩壊を絶対に起こさないという気構えで臨んでいる。寄贈はありがたい」と謝辞を述べた。