絵本で震災教訓学ぶ きぼうのとり朗読 郡山ザベリオ学園中で

江藤さんとよしもとさんの朗読に耳を傾ける生徒

江藤さんとよしもとさんの朗読に耳を傾ける生徒

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の記憶や教訓を後世に伝えようと、福島民報社が企画制作した絵本「きぼうのとり」の朗読会は3月9日、郡山市のザベリオ学園中で開かれた。
 1年生約50人が受講した。絵本を手がけた「みず文庫」の編集・ライター江藤純さん、イラストレーター・コーディネーターよしもとみかさんが朗読し、生徒が真剣な表情で耳を傾けた。他学年の生徒も震災発生当時の状況などを学ぶ授業に臨んだ。震災の犠牲者を悼み、黙とうもした。1年生の木村美結さんは「同年代での目線で震災を知ることができ、勉強になった」と感想を述べた。
 きぼうのとりプロジェクトは福島民報社や、ネッツトヨタ郡山などの賛同社による取り組み。2021(令和3)年から読み聞かせや朗読会を展開している。