震災の教訓 絵本で学ぶ きぼうのとり 中野小で読み聞かせ 福島

江藤さんとよしもとさんの朗読を聞く児童

江藤さんとよしもとさんの朗読を聞く児童

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故を後世に伝えようと、福島民報社が企画制作した絵本「きぼうのとり」の読み聞かせは3月8日、福島市飯坂町の中野小で行われた。
 児童11人が受講した。絵本を手がけた「みず文庫」の編集・ライター江藤純さん、イラストレーター・コーディネーターよしもとみかさんの朗読に耳を傾け、「福島で起きたこと」「震災から学んだこと」「自助・公助の大切さ」に理解を深めた。平林蒼来(そら)さん(6年)は「家族からも震災当時の様子を聞きたいと思った」と話した。
 読み聞かせ終了後、児童はきぼうのとりをかたどった用紙に将来の夢を書き、江藤さんとよしもとさんに説明していた。
 きぼうのとりプロジェクトは福島民報社や、ネッツトヨタ郡山などの賛同社による取り組みで、県内の小学校で読み聞かせを展開している。